どうも。ソロ(@night_line_solo)です。
みなさんはミックスをしていて
と思った事はありませんか?
ミックスを行なっているとどうしても突き当たる感覚があります。それが音の硬さ、いわゆる
デジタル臭
です。
曲を通して聴くと何か肩がこるような、耳が疲れるような感覚に陥ります。
それをアナログ・テープのように緩和してくれるのが今回紹介するWavesのプラグイン
「Kramer Master Tape」
です。
早速使ってみたレビューをしたいと思います。
Kramer Master Tapeってなに?
老舗プラグインメーカーWavesが
Horizon
バンドル以上に収録している
アナログ・テープならではの温かさと太さをシミュレートできるプラグイン
です。
Kramerことエディ・クレイマーさんはあのジミ・ヘンドリックスやレッド・ツェッペリンなど多くのアナログ時代の名盤を手掛けてきた方です。
ミックスでもマスタリングでデジタルの味気ない音よりも温かみのある豊かなアナログの音が欲しくなる時ってありますよね。
このKramer Master Tapeはそんなニーズにしっかり応えてくれるプラグインです。
デジタル特有の硬質な音よりもアナログの温かみのある音の方が断然聴きやすくなります。
Kramer Master Tapeを使ってみました。
それでは音源比較に入っていきたいと思います。
今回はKickにかけてみました。サンプルには自作曲
『月下の住人』
を使ってみたいと思います。
ドラム音源にはBFD3を使用。KickのパートにはWavesのQ10、CLA-76、Vitaminを使って音作りをしてからKramer Master Tapeをインサートしました。
Vitaminに関してはこちらの記事をご覧になって下さい。
それでは始めましょう。
【月下の住人 Kick Kramer Master Tapeなし】
【月下の住人 Kick Kramer Master Tapeあり】
ベースはQ10、CLA-76、Renaissance Bass、CLAbassを使用。
Renaissance BassとCLAbassのレビューはこちらをどうぞ。
いかがでしょうか。
Kick Kramer Master Tapeなしに比べるとKick Kramer Master Tapeありの方が音が野太くなっていると思います。音量は上げていません。
サンプルでは、Kickの音をソロモードにしました。温かさまでのニュアンスは汲み取るのが難しかったかもしれませんが、音に「太さ」が加わり硬い質感が少し緩和されたのが分かります。
Kickの音は50Hzと100Hzあたりを少しブーストし125Hzあたりをカットしてます。2kHz付近を若干ブーストしてあります。
設定はプリセット”KIK in ur face”を使用。
プリセットの”KIK in ur face”を使用しております。
Load→Factory Presets→KIK in ur faceです。
これが一番音の輪郭がはっきりしていたため使用しました。
パラメーターは以下の通りとなります。
RECORD LEVEL 0.0
PLAYBACK LEVEL 4.5
FLUX 150.1
WOW&FLUTTER 29.3
NOISE -20.5
DELAY TIME 133
FEEDBACK Off
原曲はこちらになります。
Kramer Master Tapeを購入するにはHorizonバンドルがオススメ!
オススメというか他の選択肢がMercuryしかないのでバンドルだと必然的に
Horizon
一択となります。Mercuryは高額なので。
私も所持しているのがこのHorizonなのですが、他にも使い勝手の良いプラグインが多数収録されています。
Vocal Rider、Bass Rider、CLA-2A、CLA-3A、CLA-76、MaseratiDRM、Center、One Knob Driver、PuigChildCompressorなど豪華てんこ盛り(笑)。
中でも
Center
ある程度まで上がった音圧をさらに一押ししてくれる強力なプラグインです。
私の楽曲でも使用頻度はかなり高めです。予算があればHorizonバンドルをオススメいたします!
単品も載せておきます。予算的に厳しい場合はこちらをお求め下さい。
まとめ
いかがでしたか?
Kramer Master Tapeは音に「温かさ」と「太さ」を与えてくれるので私も重宝しております。
弾き語りやバンドサウンドにマッチすると思います。
気がついたらVitamin同様、Wavesのプラグインの中でも音に納得できないときの
スパイス
として使うプラグインになってきています。
Vitaminと一緒に神様、仏様
Kramer Master Tapeさま
になるかもしれません(笑)。
今回はKickの音で試しましたが、スネアやギターなど色々なトラックに応用ができるプラグインなので、アナログ的な音が欲しくなったら是非この
Kramer Master Tape
を試してみて下さい。