どうも。ソロ(@night_line_solo)です。
ボーカルや楽器のミックスをしていて、ローカットやEQ調整を何度やっても
と思ったことはありませんか?
そんな時は闇雲にEQ調整するのではなく、ハイの成分に倍音を付加すれば音の抜けが良くなる場合があります。
そんな高音に音楽としての倍音を付加してくれるのが今回紹介するWavesのプラグイン
「Aphex Vintage Aural Exciter」
です。
それでは使ってみたレビューをしたいと思います。
Aphex Vintage Aural Exciterってなに?
このプラグイン名を見ればお分かりの通り、Aphex社のシュミレーターです。真空管回路のAuralExciterをプラグイン化したものです。
Aphex Vintage Aural ExciterはいわゆるExciterで原音を歪ませて倍音をつくるプラグインになります。倍音を増やすエンハンサーとは似て非なるものです。
1番左側にあるつまみはモードの切り替えを行います。BPはバイパス、MIX1は原音にエキサイターを通すモードで、MIX2は原音は通さずにエフェクト音のみで調整をしていくモードになります。AXはローカットされた音のみになるモードで、真ん中にある少し大きめのつまみでかかり具合を調整していきます。
Aphex Vintage Aural Exciterを使ってみる
それでは早速音源比較に入っていきたいと思います。
サンプルには自作曲を使ってみたいと思います。
ボーカルトラックにはNectar3のVocalAssistant機能を使用。
ボーカル用のセンドbusに以下のプラグインをインサートしてます。
Rvox Gate-23.0 Comp-21.0 Gain0.0
Aphex Vintage Aural Exciter Powerful Female Backing(プリセット)
Vocal rider Loud Vocal (プリセット 多少いじる)
Scheps73 Wide Piano(stereo) (プリセット)
izotope Nectar2 Delay Wet 19.9% Dry 100%
Reverb Wet 40.3% Dry 100%
実際の音源にはAphex Vintage Aural Exciterの後にScheps73をインサートして音に更なる明るさと煌びやかさを付加しています。サンプル音源はマスタリング前のものになります。
Rvoxに関する記事をご覧になりたい方はこちらをどうぞ。
それでは始めたいと思います。
【Aphex Vintage Aural Exciter なし】
【Aphex Vintage Aural Exciter あり】
ベースはNeutron2、VCOMP、Renaissance bass、CLABassを使用。
CLABass、Renaissance bassのレビューはこちらをどうぞ。
いかがでしょうか。
Aphex Vintage Aural Exciterなしに比べるとAphex Vintage Aural Exciterなしありの方がボーカルの高音域が強調されていると思います。音量は同じです。
設定はPowerful Female Backingです
なるべく高音域の音が不自然に聞こえない程度のプリセットを選びました。
MODE…MIX1
METER…OUT
INPUT…-3
AX MIX…7.29
OUTPUT…5.8
ANALOG MAINS…60Hz
NOISE…-34.4
プラグインをインサートする前と比べると明らかに声に明るさと鮮やかさが加わったと思います。
原曲はこちらになります。
Aphex Vintage Aural Exciterを購入するならDave Clarke EMP Toolboxバンドルがオススメ!
Aphex Vintage Aural Exciterをバンドルで購入したい場合、Dave Clarke EMP ToolboxかMercuryの二択になるのですが、Mercuryは価格的に論外なのでDave Clarke EMP Toolboxをオススメします。
このDave Clarke EMP Toolboxには他にもScheps 73やKramer Master Tapeが入っていて他のプラグインも試せるので単体で購入するよりはお得だと思います。
Kramer Master Tapeに関してはこちらの記事をどうぞ。
このAphex Vintage Aural ExciterとScheps 73で十分元が取れると思います。
単品も載せておきます。
まとめ
いかがでしたか?
Aphex Vintage Aural Exciterはとにかく高音域が欲しい時に手軽に使えるプラグインだと思います。
ボーカルやギター、シンバルなどの金物にも使えます。EQを調整しても音が抜けてこない時に重宝すると思います。